虫がよすぎる展覧会(総括その2)

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 こんにちは。水槽のアクアリウム用で流木(沈みやすいと記載されている)を買ったのですが見事にプカプカ浮きやがり、腹が立ったので虫よす展で生体展示していたモリチャバネゴキブリのケージに入れたらいい具合になったので落ち着きを取り戻したはっさくです。(長い)

 

 

 

 さて、総括その2でございます。

 

 まず、各方面で言ってる、「去年の12月から準備を始めていた」という話からしたいと思います。

 

 そもそも昆虫展をやるに至った経緯から話した方がよさそうですね。特にきっかけはなく、強いて言うなら、ちょうど去年の12月くらいに標本が一つ完成して、みんなに見せたいって思ったのがきっかけでしょうか。

 

 ただ、「やる!」と決めた一番の決め手はキングコング 西野亮廣さんの『新世界』という本です。

 

 あれを読んで、これまでの僕とはかなりシフトチェンジしていると思います。

 

 「嫌なことはやらなくていい。自分のやりたいことをとことんやろう。」こういった趣旨の内容があって、かなり衝撃を受けました。

 

 「そうだ!俺は昆虫が好きで、みんなにも昆虫の魅力を伝えたい!」

 

 この想いがどんどん強くなります。

 

 「自分主催の昆虫展ってめちゃくちゃいいな」と思い、これは紛れもなく「僕のやりたいこと」という位置づけで、「来年はこれを貫くぞ」と心に決めて、天に話を持ちかけました。

 

 断られても一人でやるつもりでしたが、天が「いいじゃん!面白そう!やろう!」と即答してくれて、一緒に始めました。

 

 今ではこの後押しが効いてて、天に話を持ちかけてよかったなと思います。ありがとう。

 

 ただ、当日、昆虫展といっても決まっているのは「学祭でやる」「標本を展示する(小さい箱一個)」くらいで、本当に何も決めず、知らない状態で「やります!」とSNSで発信しました。

 

 去年の年末にこのブログを始めて、昆虫展のタイトルを募集して、年明けに「虫が良すぎる展覧会」と発表しました。(のちに「良」→「よ」)

 

 1月中旬あたりから僕が絵にハマりだして、「絵も展示しちゃえ!」と絵を描いてくれる人を募集したり。

 

 こんな感じで根本の「昆虫展をやる!」だけはブラさずにどんどん肉付けしていく感じでした。だから何が正解で、どこがゴールなのかわからなかったんです。

 

 でもそれが良くて、正解か不正解かなんて人それぞれ違うわけで。つまり、虫よす展に来て、「昆虫が好きになった!」もその人にとっては正解だし、「やっぱり苦手」もある意味正解であって。つまり、感じ方は人それぞれだから、「僕らは自分のやりたいように表現しよう」という考えを軸にして作品作りをしました。

 

 だから、各々の作品はクリエイターに任せっきりだし、具体的に「こういうやつを作って!」と指示はしませんでした。(みんなの個性が死んじゃうから)

 

 ただ、映像と音楽に関しては僕のイメージをみんなに共有しなきゃいけないので、結構無理な注文をつけちゃったけど、それに見事に答えてくれたクリエイターには感謝です。

 

 虫よす展が終わった後、「アート」と「デザイン」の違いについて話してて、これは一体どっちなんだったんだろう。と思いました(笑)

 

 僕には大きく分けて二つの仕事があって、

 

 一つは、標本とか作品を作ること。

 

 どういう標本に目がいくのか、昆虫に詳しくない人も、詳しい人も「すごい」と言ってもらえるにはどうすればいいのか。これはクリエイティブな仕事で、「標本アート」なんてのはまあまあ良く出来ていて、多方面から褒めていただきました。あとは展示レイアウトであったり、標本のテーマ分け、空間作り、もクリエイター「はっさく」の仕事に含まれます。

 

 そして、もう一つ。これが一番大切で、一番大変だった仕事が、プロジェクトリーダー「櫻井亨」という仕事です。

 

 当然、このプロジェクトの主催は僕であって、僕のビジョンがしっかりするのはもちろん、それを各クリエイターに共有しなくてはいけないんです。ここが本当に大変でした。

 

 9人で一つの空間を表現する。

 

 人が多ければ、その分だけ価値観がズレてしまうんです。もちろん価値観を同じにするということは不可能なので、「どういう場所にするのか」「僕のイメージはどこなのか」これを共有しないと空間が空中分解して、違和感を出してしまうんです。

 

 だから僕がやらなきゃいけないのは、「とにかくコミニュケーション」

 

 それは飲みにいくでもいいし、直接会ったり、LINEしたり、ブログを読んでもらったり。

 

 ここが一番大変でした。そして、全然ダメでした。もっと会いにいくべきだったし、もっと話すべきだった。

 

 その分クリエイターを困らせたし、不安にもさせて、本当に申し訳なかった。

 

 でも、やっぱり、「各々で考えてほしかった」という思いもあって、距離をとったり。

 

 各々の個性を出してほしいから各々で考えてほしい。とは言え僕のイメージは共有しなきゃいけないくて、ここの調整が全くわけわからなかったです。ごめんね。

 

 僕に対してこの「企画をやり抜いてすごい」とおっしゃってくれる方がいるのですが、違うんです。実は全然ダメだったんです。

 

 あれです。ナルトのサスケ奪還編のシカマルみたいな感じです。

 

 だから本当にクリエイターには感謝してるんですよ。ありがとうね。

 

 音源の許可を取るためにアーティストに連絡したり、学祭委員の方と連絡とったり、渋谷の会議室借りてミーティングしたり、教室がギリギリで決まったり、クラウドファンディングしたものの爆死したり、物語を作ったり、保留ドリンクのシステムを作ったり、販売用の標本を作ったり、うみねこ博物堂さんに行って宣伝許可をとったり、教室の下見や、展示デザイン、作品の受け取り、価格自由システム。

 

 色々やったね。

 

 ほとんどうまくいってないけどすごい経験になりました。

 

 アウトプットしなきゃいけない状況を作っちゃうと、こんなにもインプットの吸収率があがるんだなって。

 

 インプットするものが無いからアウトプットできないんじゃなくて、アウトプットする状況を作ってないからインプットできないだなって。

 

 「とりあえずやる!」

 

 「何も決まってないし何も知らんけどやる!」

 

 そうやって企画を始めてよかった。

 

 むっちゃ成長できた!

 

 楽しかった!

 

 では、こんな感じで総括その2は終わります。

 

 その3はまた明日ですかね。

 

 それでは!バイバイ!


虫がよすぎる展覧会「ドキュメンタリー映像」予告編

 

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