昆虫食の歴史
おはようございます。投稿する時間が何時だろうと、起きる時間と書き始める時間がいつもより早ければ「おはようございます」と言いたくなるはっさくです。
さて、今回はせっかくだから3月に講演する昆虫食について書いていきたいと思います。
まず、昆虫食を全く知らない(調べてない)状況で、自分の「昆虫食」に対するイメージや見解を書き出しました。(←何も知らないからこそ素直なイメージがでると思って)
なんていうのかな。樹形図?みたいな感じで書き出して。
まずは「昆虫食」これを中心にして、色々派生させます。
1番わかりやすいのは「昆虫」と「食」で切り分けることですよね。
この2つに切り分けた時に「昆虫」よりも「食」のイメージがかなり出てくるんですよね。具体的に出てきたワードが。
「味」「食文化」「料理」「郷土料理」「土地」「歴史」「時代背景」「環境」「生態系」「地形」「気候」「宗教」などなど。
一方「昆虫」から出てきたワードが。
「イナゴ」「コオロギ」「タガメ」「蜂の子」「ゲテモノ」「罰ゲーム」「きもい」
まあ他にもあるけど、だいたいこんなもんですよ。
で、こうやって、目に見える形にすると、
「あれ、昆虫よりも食文化の方が要素多くね?」
です。
そもそも何を食べているのかってあまり関係なくて、どうして食べているのか、誰が食べているのか、どういった経緯で食べているのか。っていう方を理解する方が重要なんじゃない?と思い、昆虫食の歴史を調べるようになりました。
そしたらそれがまた面白くて、
我々、哺乳類の祖先の主要な食糧は昆虫だったみたいで。今から約2億5100万年前の時代(三畳紀)に昆虫食の起源があるみたいです。
白亜紀になると被子植物との共進化で昆虫が多様化し、それを食べていたネズミの仲間が我々類人猿の祖先らしい。
そもそもこういった哺乳類が進化して猿や人間になっていくんだなぁと思ったら昆虫を食べることも意外と理にかなってますよね。
で、さらに面白かったのが、デンバー自然科学博物館のウィルソン博士っていう人が言ってた言葉で、
「昆虫は高エネルギー食糧で、哺乳類にはピッタリの食糧源である。その種類が豊富になることはつまりニッチが増えるのと同じ意味がある。哺乳類はどの昆虫を主な食糧にするのかによって次第に特殊化を始めていったのでしょう。その特殊化が哺乳類多様化の原動力」
って言ってて、つまり、
2億年以上我々は昆虫という高エネルギー食糧を摂取することで、大脳皮質を進化させてきて、昆虫の多様化が人類の誕生に寄与しているといっても過言ではない。っていうことなんですよね。
昆虫を食べることで、我々人類が誕生したという歴史もあって、さらに昆虫食の奥深さを実感しました。
ちなみに日本では石器時代から昆虫が食べられていたそうです。(人糞の化石から調査)
(70種近くの昆虫が食べられていたらしい)
さらに大正から昭和にかけても日本では多くの昆虫が食用とされていたことがわかっているそうです。
調べれば調べるほど自分の知らない新しい世界が広がってく、昆虫食は本当に面白いなと思っています。
3月の講演ではこういった難しい話ではなく、「昆虫食とエンタメ」みたいな感じで話せていけたらいいなと思います。
それではまた明日!(明日は実際に昆虫を食べます)