固定概念は思考の邪魔でしかない
おはようございます。夢で「月額90円でガリガリ君食べ放題」のサブクスを購入してて、意味不明すぎたはっさくです。安すぎだろ笑
さて、今日の記事は昨日起きた出来事を元に書いていきます。例が昆虫なので少しわかりにくいと思うのですが、ご了承ください。
時は遡り、去年の10月。
庭の金柑の木にアゲハチョウ科の幼虫がたくさん付いていたので、何匹か誘拐して飼育することにしました。
毎年、アゲハチョウとクロアゲハが卵を産みに来ていたので幼虫を見て、違いは見分けられます。
アゲハの幼虫を2匹と、クロアゲハの幼虫を3匹誘拐して育てました。
うち、1匹のアゲハの幼虫は蛹になった段階で寄生虫にやられてお亡くなりに。残りの4匹は蛹になり、春を待ちます。
ここまでが去年の10月の話。
そして、昨日5月頭に、1匹目が蛹から羽化。
そこに見えたのは立派な黒いアゲハチョウ。
すぐにカメラと照明を用意して、撮影会を始めました。
クロアゲハだ。
すごい。美しい。
クロアゲハは何度も見てるが、やはり羽化のシーンは神秘的で美しい。
撮影をしてて、少し違和感を感じた。
「僕がよく見るクロアゲハと少し違うな」
模様が明らかに違う。赤い斑点が少ない。
そして、何より「尾状突起」がない。
(尾状突起とは、後翅の先端にある尖った部分のことである。この写真はベニモンアゲハ)
明らかに見慣れたクロアゲハじゃない。
違和感には気付いたものの、僕はクロアゲハであると決めつけて、「斑点が消えていて、さらに尾状突起もない珍しいクロアゲハ」と思っていた。
「だって、うちの庭にはアゲハとクロアゲハしか来ないから」
何より幼虫の頃からクロアゲハだと決めつけて育ててきたから、クロアゲハ以外の考えがなかった。
一通り撮影を終えて、もう一度写真を見返してみると、やはり違和感。
そこでようやく「もう一つの選択肢」に気がついた。
「そういえば日本に生息するアゲハチョウの仲間で唯一、尾状突起のない種類がいたな」
まさかと思ってそのアゲハチョウの名前を検索し、特徴と照らし合わせた。
クロアゲハなんかじゃなかった。
そのチョウは「ナガサキアゲハ」というチョウで、僕は昨日生まれて初めて見た。
存在は知っていた。南方系の蝶だ。
今まで一度も庭で見た事がない。
そんな固定観念に凝り固まっていた。
今回なにが言いたいかというと、やっぱり固定観念は思考の邪魔でしかないということ。
このままクロアゲハだと思い続けていれば、僕の世界が広がることもなかったし、今後も同じ間違いを繰り返す。
僕らの思考は常に固定概念が邪魔をしている。フィルターをかけて、自分が知っている安全の範囲内で思考しようとする。
「〜のはず」や「〜であるべき」という思考は危険すぎる。
もし、チョウではなく、危険な生き物だったら。
それこそ命に関わる。
もう一度言うけど、「固定概念は思考の邪魔でしかない」。
これを再認識するキッカケを与えてくれたナガサキアゲハちゃんありがとう好き。
また明日!!
追記:ちなみにクロアゲハはこれ↓
[幼虫飼育]大量の毛虫を一匹ずつ仕分けしてみた(提供今井智也様)