スズメバチ捕獲記
どうも、何故か前回の「恋バナ」のアクセス数が思ったより伸びてて本当に昆虫って興味ないんだなと改めて思い知った私であります。
ただ今回は昆虫について喋らせてください。スズメバチについて話します。
先日、YouTubeチャンネル「テトラノーム」にて、「スズメバチをつんつんしたらヤバすぎた」という動画を上げたんですよ。みんな見た?
これだよ。まあまずは見て。
スズメバチをつんつんしたらヤバすぎた https://t.co/z2bw7x2CYH @YouTubeより pic.twitter.com/VAl48c7Gok
— 櫻井 亨 (@hsk202) 2019年6月25日
あれ、なんかYouTubeの貼り付けでスズメバチの動画が出てこない。なのでTwitterの方から見てください。
見たら分かるんだけどリアルつんつんしてます。手袋なし素肌つんつんです。
で、さすがにちょっとスリリングな動画になってるのが分かると思うんだけど、やっぱりそういうやつの方が見るんだなって分かりました。
他の動画より明らかに視聴回数が伸びるんですよ。
スズメバチという、わかりやすい危険生物にお触りという、わかりやすいリスク。この緊張感が見る意欲になるんですかね。
体張った芸人が面白いのも同じ感じなのかな。
次は「スズメバチに刺されてみた」とかした方がいいのかな。
やらないけど(笑)
スズメバチってみなさんご存知のとおり危ないんですよ。ただハチについて知っておけばある程度のリスクは回避できます。
なので、スズメバチを捕まえた日を振り返ってみます。
まず、ゴーヤの水やりの為に外に出ます。前日が雨でその日は良く晴れた日だった。雨の次の日は昆虫が活発に動くらしい。
最初に見つけたのはアシナガバチのワーカー(多分セグロアシナガバチの働きバチ)。「ワーカーは小さいな〜」と思った瞬間に「捕まえたい!」に変わり、急いで網をとりに行ったけどその間に逃げられちゃった。
春にキアシナガバチの女王なら2匹採ってたから、クイーンとワーカーのサイズ比較やりたかったのに結構ショックだった。
落ち込んでる暇もなくまた飛行物体を発見。
何かよくわかんないけどとりあえず網を振って捕獲。
まさかリンゴカミキリ。
庭でカミキリムシが採れたのも初めてだったし、人生でリンゴカミキリを見たのも初めてだったので「リンゴカミキリに似た何かだな!?」と疑うほどの珍客。
リンゴカミキリで興奮した私は他の昆虫を探し始める。次に採れたのはハンミョウの仲間。多分トウキョウヒメハンミョウだと思う。ここ数年は毎年庭で確認してたが例年より遅めの発生だったので今年は出ないのかなと心配したが安心した。
で、また飛行物体を発見。
種類はわからないけど、ハチのワーカーなのは飛んでる姿だけでわかった。
こちらは余裕で捕獲。正体はコアシナガバチのワーカー。
「これこれ、俺が今日捕まえたいのはハチなんだよ」となぜかハチのスイッチが入ってしまい、ここから怒涛のハチ捕獲。
2匹目のコアシナガバチを捕獲。
次のハチを待ってたら目の前をものすごい羽音の巨体が横切った。
あれはハチ素人の私でもわかる完全にスズメバチのフォルム。
「来た!Vespa!!(スズメバチの学名)」
と叫び、網を振るも入らず。
「まじかーくそー」と悔しがる。
スズメバチに逃げられて悔しがる人なんて、僕かおーちゃんかヒロポンさんくらいだろう。(もっといる)
その瞬間はかなりショックだった。
というのも、スズメバチには結構憧れがあってまだキイロスズメバチしか採ったことがないので、是非Vespa(ヴェスパ)属を生でじっくり拝みたかったのだ。
逃げられてしまったのは仕方ない。
私は「切り替え」の鬼と呼ばれるほど切り替えが早い。(呼ばれてない)
次のハチに集中!!
そして現れたのはフタオビドロバチ?かな?いずれにせよドロバチなのは後で調べてわかった。
それを捕まえた。ドロバチは一応スズメバチ科なので見た目はまあまあかっこいい。
そうこうしてるうちにセグロアシナガバチのワーカー飛来。今回は無事捕獲。
もともとアシナガバチのワーカーが採りたかったので「今日はまあ良しとするか」と自分に言い聞かせ、終わろうと思ったがどうしてもスズメバチが忘れられない。
もうしばらく粘ることにした。
待てど暮らせど飛んでくるのはコアシナガバチのワーカー。3匹目を捕まえて、もうコアシはいらないなと思ったその時、再びものすごい羽音!
「 来たか!?」
と、意気込んだがクマバチだった(笑)
「いや、お前か!、まあいいや」
と言いつつクマバチ捕獲。顔を見てメスだとわかったのでお触りするのはやめた。
今のところ、
・リンゴカミキリ
・トウキョウヒメハンミョウ×2
・コアシナガバチ×3
・ドロバチ
・クマバチ
さあ、あとはもうスズメバチだけやぞ!!
今回、ハチ採集でわかったのだが、ハチにもチョウやトンボと同じように一定の飛行ルートがあることがわかった。
チョウは一度飛んだところを何回も飛ぶ習性があるので、チョウ採集の時はチョウ道で待ち伏せするのが一般的。
これがわかったので最初にスズメバチが飛んだところで待機することにした。
途中何回も綺麗なアゲハチョウが目の前を通るが、スズメバチにしか眼中になかったので全部スルー。
採集始めて1時間半くらいかな。
現れました。
さっきと全く同じところにスズメバチが飛んできた。
いざ、スズメバチと対面すると本当に怖い。
まじ、怖いよ。
心拍数めっちゃあがった。
バクバクのバク。
は?
今回は慎重かつ、素早く、豪快に網を振った。
掛け声はこう、
「うりゃぁ!!」
結果、網の中で恐ろしい羽音が聞こえた。この瞬間が虫を採っててたまらないのだ。
「よっしゃ!Vespa!!」
と、本当に声を出した。
すぐに携帯で動画撮影。
家に帰るまでが遠足です。と言わんばかりにケースにいれるまでが昆虫採集。
は?
網の中に入っちゃえばケースに入れるのなんて楽勝ですよ。ほんと。
無事捕獲!!
いやぁ根気強く待ってよかった。捕まえた時はコガタスズメバチかヒメスズメバチか分からなかったけど、調べてみたらもう全然違うね。
今は見ただけでわかる。
見分け方については次の動画であげます。
さっそくつんつんしてみたんだけど、やっぱり怖いね。怖いけど、刺される気はしなかったね。
動画でも言ってるけどヒメスズメバチって温厚な種類なんですよ。過度な刺激を与えない限り滅多に刺してくることはありません。
さらに冷蔵庫に入れて体温を下げて動きを鈍らせてるから余計に刺されない。
ピンセットでつまんだ時はちょっと針出してたけど。
ただ最低限のリスクマネジメントは大事で、刺されない為に全力を尽くす。これが大切。決してハチをナメない。リスペクトし、危険を承知したうえ、更に知識と経験、あと少しの運。つまり事前学習が大切なわけですよ。
逆に知識や経験が無い人がやると本当に危ない。だから真似しないでと言ってる。
でも本当に言いたいのは、「別にそんな怖いものでもない」っていうこと。知らないから怖いわけであって、知っちゃえば対処法もリスクマネジメントもできる。案外可愛いもんですよ。
スズメバチを触ったあとだと、無毒のゴキブリなんて怖がる必要がないですね。
ただ、今までの話は一対一に限ります。複数相手はさすがに無理です。というか複数ある場合は捕まえようとしません。複数だと対処しきれないので。
一対一だったら半袖半ズボンサンダルで片手に網持てば、大体は捕まえられます。
業者とかは複数(巣丸ごと)を相手にするから装備は欠かせないですけど。
ハチって害虫の括りになるのかな?
人間基準で決めつける害虫っていう呼び方が僕は嫌いです。昆虫だって人間の都合で生きてるわけじゃないのに害なんて言われる必要があるのか。
人間は障害者の方を障がい者と言う風潮があるようですが、昆虫はどうでもいいみたいですね。表現の仕方はこれとあんま変わらないと思うんですけどね。
昆虫がいなくなったら恐らく人類は滅びますよ?昆虫の重要性を理解した方がいい。
いいか、ヒメスズメバチは可愛い。
以上だ。
というわけで、終わります(笑)
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
動画の方も是非合わせて見てくれると嬉しい。
追記:さっきヘビに噛まれた。
今日上げた動画です!