ゴキブリについて少し話します

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 おはようございます。金沢への旅行の話にGoogleマップで石川県のスクショが送られてきたのですが、「さすがに知ってる」と思ったはっさくです。

 

 

 さて、本日、日本のゴキブリに新種として、2種類(アカボシルリゴキブリ、ウスオビルリゴキブリ)が記載されるというすごくおめでたいニュースで虫界隈は盛り上がっているわけですが、一方で、世間的には「気持ち悪い虫が増えた」という感覚なのでしょうか、あまりよく思っていない人もいるみたいです。

 

 ここで、まず明確にしておきたいのが、普段家でみかける「クロゴキブリ」と、今回記載された2種の生息地が全く異なるということです。

 

 生息地は南西諸島で、さらに森林性のゴキブリの為、普通に生活してて出会うことはまずありません。(昆虫採集してても出会えるかどうか)

 

 なので、別にそこまで興味ない人は気にしなくても良いし、知らないまま死ぬと思います。(森林性のゴキブリって普通に生きてて関わる事は全くないので)

 

 では、この森林性のゴキブリはどのくらいいるのかというと、全世界のゴキブリのほとんどは森林性のゴキブリです。

 

 家屋に侵入して生活できるゴキブリは、ほんの数種類しかいません。また、関東の一般家庭に出没するゴキブリは「クロゴキブリ」一種と言ってもいいでしょう。

 

 よく「チャバネゴキブリ」と聞きますが、正確に言うとあれは、「クロゴキブリの幼体」です。「チャバネゴキブリ」は飲食店など年間を通して温かい建物にしか生息できません。

 

 一般的に「害虫」と言われますが、

 

 そもそも家屋性のゴキブリから被害を受けたケースなんてあるんだろうか。たしかに病原菌を媒介する昆虫として知られているけど、いくら調べても日本での報告例が全く見当たらないのですが、調べ方が悪いのでしょうか。

 

 ハチのように直接的な被害ではなく、ただ「気持ち悪い」という精神的被害でここまで嫌われている生物ってなかなかいないと思うのと、やっぱり幼い頃からの「ゴキブリは怖い存在だ」という条件づけによる刷り込みが衛生概念の強い日本に深く根付いてしまっているように感じるし、ゴキブリ駆除CMでも、寝込みを襲いに来るという過剰な煽りもあって(お前の顔はどんだけ汚いんだ)、メディアの印象操作も多分に関係していると考えられる。

 

 まあ恐怖訴求型の広告なので、マーケティングとしては正しい戦略なのはわかるが、いささか大袈裟すぎるのと、はっきり言って、「直接的な被害」も明確でないのに「駆除対象」というのはどうかと。そんなに嫌なら部屋綺麗にすれば?と思ってしまう。(そんなに嫌いならお前もゴキブリが出ないような努力をしろよっていう話)

 

 そんな事を思いながら、「レスポンデント条件づけによる日本人のゴキブリ嫌いに関する考察」というテーマの卒論を書いています。

 

 別にゴキブリ好きを擁護するつもりも、万人にゴキブリを好きになって貰いたいなんて思ってない。ただ、なんでそんな嫌われるんだろうっていうのが気になっただけ。

 

 「常識的にゴキブリはキモい存在だ」で片付けるのはちょっと浅いかなー。なんて思ったり。

 

 ちなみに、僕もゴキブリは苦手でした。

 

 少しでも考えるきっかけになればなぁと思います!

 

 それでは!また明日!

 


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