昆虫食と異文化理解について講演で話そうと思っていたこと

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 おはようございます。今日は、中止になった昆虫食のイベント講演で話そうと思っていた事をぼんやり思い出しながら書いていきたいと思います。

 

 さて、今回「昆虫食」というテーマですが、まず「昆虫食」と向き合う為には色々な要素があることを前提に考えないといけません。

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 僕自身「昆虫食って何だろう」って考えた時に、一つの視点から考えるのは危険だなと思ったので、とにかく思いつく要素を書き出しました。

 

 1番大雑把な分け方をすると、「昆虫」と「食」になります。

 

 上の図を見てもらうとわかるように、「昆虫」というよりも、「食」や「食文化」などの要素がかなり強そうな気がします。

 

 そっちの要素が強そうなので、一旦「昆虫」と「食」を切り離して考えるべきだと感じ、まずは「食文化」や「異文化理解」という要素から勉強しました。

 

 最初は自分が知っているだけの知識で、「昆虫食」のイメージや個人的な見解を書き出して、調べる前と調べた後でどのような差異があるのかを考えます。

 

  調べる前の個人的見解

・日本ではあまり馴染みがない

・長野県のザザムシが有名

・昔は各地で食べたたのかもしれないが今は食生活やライフスタイルの変化によって衰退した?

・今は罰ゲームでお馴染み(YouTubeやメディア)

・今後は食糧危機により市場に出回るのではないか

・そうなった時に異文化理解が必要

 

 ざっとこんな感じです。

 

 次に調べて面白いと思ったこと

・世界人口の3分の1の人々は昆虫を食べる習慣がある

・食事はただ美味しいだけではなくエンタメの要素もある

・タイのイサーンでは海がなく農業にもあまり適している気候でない為昆虫を食べる

バンコクだとスーパーのお菓子より虫の方が高い(安いからというわけでなく虫が良くて食べている)

・ほとんどの人は心理的理由から昆虫食に近づかない(まずそう、気持ち悪い)

 

 などなど、

 

 僕自身、昆虫食への興味は単純に好奇心とエンタメ性です。正直食べれるし、美味しいやつもありますが、今の段階では実生活に用いて習慣的に食べようとはあまり思いません。

 

 これは文化の違いだと思います。文化というものは時代背景ごとにどんどん進化していくもので、一方では、長野県の伊那市ように文化として残ることも。

 

 それこそ食文化なんかがわかりやすいと思うのですが、日本は島国で海に囲まれている為、必然的に海産物の消費量は多いです。

 

 先程のタイのイサーン地方のように周りに海がなく、農耕にも適していない地方であれば、海産物を食べる我々と昆虫を食べるイサーン地方の人たちの何が違うのでしょうか。

 

 単純に「何を食べているか」で判断するのはあまりにも安直な考えであることがわかります。

 

 海外の人からすると、魚を生で食べることに理解ができなかったり、タコを悪魔のように捉える人たちもいます。

 

 おせちとかも食文化の一つで、それと一緒なんですよね。

 

 だからといって、罰ゲームのようにエンタメ化すること自体を否定するつもりはありませんし、むしろ食べる事でより昆虫の事を知ってもらえるのではないかと思っています。

 

 地理的要因や宗教的要因など、昆虫食には様々な要因があり、世界の多様な文化を理解する為の素晴らしいコンテンツだと思っています。

 

 異文化理解の需要なポイントは「彼らには彼らなりの論理があり、きちんと調べてみると意外に合理的である」というところです。

 

 最後に、今回の「昆虫食」については、「昆虫に詳しい僕」よりも「食や文化にくわしい人」が話した方がよかったのではないかという事を添えて終わりたいと思います。

 

 追記:本来ではあれば、当日は自分の好きな事(昆虫についてや、好きになったきっかけなど)を話すつもりでしたが、今回はこういう記事なので僕の個人的な話は避けました。そういった話が聞きたい人は本を出版するのでお楽しみにしててください。それではまた明日!

 

 追記の追記:インスタのストーリーで「ブログ毎日更新とか無理くね?」と弱音を吐いた所「毎日頑張ってて偉い」、「楽しみにしてます。更新してください」という温かすぎるコメントを頂いたので更新しなければいけない流れになってしまったので書きました。ありがとうございます。

 

 追記の追記の追記:まあ!言われなくても毎日更新はするけどなぁ!!!?(ごめんなさい)

 


[コラボ!?]昆虫系YouTuberで有名な”あの人”に虫を送りつけてみた(提供今井智也様)

 

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